1.本事業の内容
ウィズコロナにおけるオンライン日本語教育実証事業 (文化庁ホームぺージより抜粋)
- 背景・課題
先年来、新型コロナウィルス感染拡大による入国制限等の影響により、我が国に入国できない外国人留学生が増加の一途を辿っている。
令和3年11月からの水際対策に係る新たな措置により、段階的に外国人留学生の受入れを開始したものの、いまだ多くの待機している外国人留学生がいることから、入国が困難な外国人留学生であっても、オンラインを活用した日本語教育を推進し、日本語教育のニーズを満たすことが必要である。
コロナ渦でオンライン教育は増えてきたものの、各機関の取組は区々であり、質の高い日本語教育をオンライン環境において実践・実証することが課題であり、ウィズコロナにおける持続的な日本語教育を検討する。
- 事業内容
- 受託期間:オンライン日本語教育の実践・実証を行う民間団体等
- 事業規模:400万~1,000万円/事業、400件程度(再委託を含む)
- 実証成果:事業成果を分析・検証、オンライン教育のノウハウを全国に横展開
ウィズコロナ対応として、入国が困難な外国人留学生への日本語教育環境を構築するため、オンラインを活用した日本語教育を実践・実証する。
入国前の外国人留学生が日本語教育の授業に参加できるよう、留学生等のレベルに応じた多様なクラスにおけるオンライン教育を実施する。
オンライン教育には、対面とオンラインのハイブリッド型、事前学習に最適な録画授業の配信・反転授業のオンデマンド型、混在型のハイフレックス型など、多様なオンライン教育を展開する。
- アウトプット(活動目標)
・日本語教育の多様なオンライン化を促進。
・入国前の日本語教育の環境整備を図り、外国人留学生の我が国の教育機関への入学環境を整備。 - アウトカム(成果目標)
・入国前の外国人留学生の日本語教育環境の整備。外国人留学生の入学辞退数の減少。
・入国前の外国人留学生のオンライン教育の充実。 - インパクト(国民・社会への影響)
・外国人留学生の維持・増加により、我が国の大学等の学生数及び質を維持・向上。
・外国人共生社会の実現に貢献。
2.実証取組モデルの概要
実証取組モデルの概要 ※説明会資料も併せてご確認ください。
① 実証取組モデル1 動画教材を利用した日本語教育プログラム
手法:オンライン授業
・事務局より提供の動画教材を使用した場面シラバスの授業
・教材と3つのカリキュラムモデルを提供(対象学習者レベルA1,A2,B1)
② 実証取組モデル2 市販のオンデマンド教材とオンライン授業の日本語教育プログラム
手法:オンライン授業 + オンデマンド
・オンデマンド教材として「eTRY!START」「eTRY!N5」「動く絵本ライブラリー」(株式会社アスク出版)
を使用したタスク遂行型の授業
・サンプル教材と授業計画モデルを提供
③ 実証取組モデル3 普段の教室授業に近いかたちの日本語教育プログラム
手法:オンライン授業 + オンデマンド
・主教材として「みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱ」電子版を使用
・ひらがな・カタカナ等の学習の為のオンデマンド教材提供
・サンプル教材と授業計画モデルを提供
④ 実証取組モデル4 教室授業にオンライン参加をするハイフレックスの日本語教育プログラム
手法:オンライン授業 + オンデマンド + 教室での対面授業(ハイフレックス)
・主教材として「みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱ」電子版を使用
・サンプル教材と授業計画モデルを提供
⑤ 実証取組モデル5 母語による学習サポートを加えた日本語教育プログラム
手法:オンライン授業 + オンデマンド
・主教材として「みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱ」電子版を使用
・オンデマンド教材を配信し、オンライン(双方向)授業で反転授業を行う
・サンプルオンデマンド教材とカリキュラムモデルを提供
⑥ モデル以外の実証取組①(中級者・上級者向け)
手法:オンライン+自由
・中級者・上級者向け(日本語教育の参照枠で示される日本語熟達度B2、 C1~C2 )を対象とする
オンライン日本語教育プランの実施(カリキュラム、教材、テストの作成と教育実施)
・参加者が1名だけの所謂プライベートレッスンでも教育実施が可能
⑦ モデル以外の実証取組② (初級向け)
手法:自由なオンライン取組
・初級向け(日本語教育の参照枠で示される日本語熟達度A1~B1)を対象とし、実証取組モデル
1~5と異なるオンライン日本語教育プランの実施(カリキュラム、教材、テストの作成と教育実施)
・参加者が1名だけの所謂プライベートレッスンでも教育実施が可能
「みんなの日本語」など電子版教材の利用について(スリーエーネットワークより)
1.スリーエーネットワーク社の教材をオンライン実証事業で利用する場合の著作権について
オンライン授業での著作権 FAQ(PDF) 【電子版】二次利用のガイドライン(PDF)2.スリーエーネットワーク社の電子版教材申込からご利用の流れ※添付の資料
スリーエーネットワーク電子版教材のご案内(PDF)3.みんなの日本語 教師用実証事業版のご案内
練習C・会話イラストシート等が本冊とセットとなっており、リンクをクリックすることで即座にイラストへジャンプするなど、先生方がオンライン授業で使いやすいよう工夫した教師専用の教材です。画面共有で教科書やイラストを提示しやすくなっていますので、是非、ご活用ください。
【みんなの日本語 初級I 教師用実証事業版】 :https://www.3anet.co.jp/np/resrcs/230076/
【みんなの日本語 初級II 教師用実証事業版】:https://www.3anet.co.jp/np/resrcs/240076/>
「eTRY!START」「eTRY!N5」「動く絵本ライブラリー」など電子版教材の利用について(アスク出版より)
1.アスク出版社の教材をオンライン実証事業で利用する場合の著作権について
著作権(PDF)2.アスク出版社の電子版教材申込からご利用の流れ
アスク出版電子教材のご案内(PDF)3.文化庁 ウィズコロナにおけるオンライン日本語教育実証事業 専用ご案内ページ(アスク出版HP)
3.効果検証の為の情報提供について
効果検証の為の情報提供について
本事業参加にあたり、効果検証の為の情報提供をお願いいたします。
全ての学校に以下のシステムの利用をお願いいたします。
①zoom・・・オンライン授業で利用
②learningBOX・・・オンデマンドに利用
学生向けアンケート(全生徒対象)※英語、中国語、ベトナム語で事務局が用意します。
事前・事後テストに利用(全生徒対象)※実証取組モデル1~5ではテスト問題を提供いたします。
授業実施の確認の為、以下の情報の提供をお願いする予定です。
・オンライン授業・・・授業中のzoomのスクリーンショット及びアクセスログ
・オンデマンド・・・learningBOXにて管理者権限のある事務局用アカウントを作成してください。
進捗やアクセス状況は事務局用アカウントから適時チェックいたします。
・対面・・・教室の画像
※提出書類は、採択後に付与される専用ドライブに保存していただきます。
4.応募方法
公募について ※申請は終了いたしました※
「申請はこちらから」のボタンをクリックし、必要事項をご入力ください。
採択結果は、メールにてご案内いたします。
注意事項
オンライン日本語教育の実施にあたり、1人以上の入国前の外国人留学生を入れる必要があります。
入国前の外国人留学生は、COE交付済みである必要はなく、入学許可されていれば結構です。
本事業は委託事業の為、PC等の機材を購入する費用は認められません。リース、レンタルをご利用ください。
本事業(近畿日本ツーリスト社の事業)に参加した場合、他の受託者の事業に参加することができません。
5.日本語教師研修について
日本語教師研修について
日本語教育機関に所属する教師がオンライン授業に必要な基本的な知識と技術を習得するための研修ですが、講義研修のオデマンド配信と実習による研修を行う対面型ワークショップ講座で構成されています。
講義形式の講座(1講座70分~90分)は、教師の皆様のご都合に合わせて受講できるようにオンデマンド配信を行います。(受講には、所定の事前申し込みが必要です。)
対面型ワークショップ講座では、当社の実証取組モデルで行うオンライン日本語教育プログラムを事例として取り上げて行い(ワークショップ講座1~5)、実習を通して実証取組モデルの教え方や教材の扱い方・教材の作成方法等を学んでいただきます。また、同様にICT機材や便利なアプリケーションの使い方、オンライン教育のコンテンツの作り方についての指導(ワークショップ講座6~7)も行います。
なお、前述のとおり対面型ワークショップ講座(ワークショップ講座1~5)においては、当社の実証取組モデル1~5の教え方等を実習いたしますので、当該実証取組モデルを行う予定の日本語教育機関様におかれましては、是非ともご担当の先生に受講をお勧めいただけますようにお願いいたします。
6.最終報告会について
最終報告会について
本事業の最終報告会を以下の日程で実施いたします。
参加ご希望の場合は、「申込はこちら」のボタンをクリックし、必要事項をご入力ください。
開催形式: オンライン開催(Zoom)
開催日時: 2023年2月6日(月) 15:00-17:00
申込締切: 2023年1月31日(火) 17:00
※2月3日(金) までに、当日の会議URLを登録いただいたメールアドレスへお送りします。
※最終報告会はどなたでもご参加いただけます。